”大地は祖先からの贈り物ではなく子孫からの借り物である”

2010年02月08日

2009年度収穫後のメッセージ

今年の私どもの有機はさ掛け米の生産に協力応援を頂きありがとうございました。

私達の稲作は民間稲作研究所が提唱する「田んぼの生き物のいのち育む稲つくり」をテーマに昔から田んぼに生息する生き物を大切にして彼らとつきあいながら、稲の成長を見守ってまいりました。例えば苗の根張りをよくするために行われる中干しですが、慣行農法では中干しを早期にやる事によって孵化したばかりのおたまじゃくしは水がなくなって死んでしまいます。干し上がった田んぼの中で無数の彼らの屍骸が悪臭を放ちカラスを誘います。私達は田植えの時期をずらし、おたまじゃまじゃくしがかえるになるのを待ってから中干しを行います。田んぼの中に増えたかえるたちはカメムシなどの害虫を食することで、防除のための農薬散布の必要をなくしてくれます。

田んぼに棲息する益虫、害虫、ただの虫たちは各々がいきいきと活動する中で自然の生態系のバランスを守ってくれます。農作業の中で背負い虫やゲンゴロウを見つけることは山の中で小鳥に出会いきれいな鳴き声を聞きながら作業をすることと同じように楽しいものです。

古来から行われてきた日本の稲作は意識するかどうかにかかわらず自然環境を大切にしてきました。生物多様性が叫ばれる近頃ですが、耕作面積拡大、効率追求だけではとても採算が取れない現状ではもう一度昔の稲作の良さを考えてみる必要があると思います。

2009.10.16    はさ掛けトラスト生産者      西尾勝治

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”コオイムシ”はただの虫。

はさ掛けトラストに参加させていただいて、年々田んぼの生き物が増えていくのを実感しています。
その中で一番目立つのが”コオイムシ”です。
卵を背負った姿は微笑ましく、愛おしささえ感じます。
”コオイムシ”は益虫でも害虫でもありません。いわば、”ただの虫”です。
そんな虫が増えていくのを喜んでいるのは変でしょうか?
益虫か害虫かは、あくまで人間から見た話です。
”コオイムシ”も食物連鎖の中で自然界に大切な役割を担っています。
害虫が居るからそれを食べる益虫がいる。
害虫だけを取り除く事は難しく、その為化学農薬で一網打尽。これではただの虫もいなくなってしまいます。
少しは稲に悪さもするけれど、生き物いっぱいの田んぼは、一つの虫だけが多発するのも防いでくれます。それがはさ掛けトラストの田んぼです。

ところで知っていますか?
”コオイムシ”が卵を背負っているのはオスだけだって事を。
しかも背負っているのは複数のメスのものだというから奥深い。

農業という生業は非常に難しい職業です。自分ひとりが頑張っても中々上手く行きません。天候や草に悩まされながらも、地域やトラストの人達、田んぼの生き物に助けられながら、来年も頑張ります。

はさ掛けトラスト生産農家             佐伯薫

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今年の夏、我が家の有機田には蛍が一杯。
毎晩孫を連れて田んぼに行くのが楽しみでした。
有機の田作りの目標が一つ達成出来ました。
でも田の中には雑草が一杯、今年こそは…と草と格闘。
奮発して動力除草機を買って転がしてみたものの負け。
それでも去年は見かけなかった新しい虫(昔はいた)の発見に感動しながらの米作りです。

2009年10月吉日
はさ掛けトラスト生産者             佐伯福視

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はざかけ生産者コメント
大豆作跡地を冬水田んぼにして、手押し車で除草、はざ掛けで天日乾燥しました。遅い田植えが今年の天候不順を乗り切って、順調に仕上がったと思っていますが、味の方はどうでしょうか。ご意見・ご感想をお聞かせください。 藤井鉄弘

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2009年度の新米をお届けします!

今年もはさ掛けトラストにご入会いただきまして、ありがとうございます。
なんとか、無事に収穫まで辿り着きました。

6月の空梅雨と思いきや、7月に入ってからの長雨と日照不足、こんな年は、イモチ病と呼ばれる病気が出やすいそうです。イモチ病にかかると、実が入らず、次々伝染していくので、大幅な収穫減になる場合もあります(ほぼ全滅になる場合も)。しかし、慣行農法(一般的な化学肥料、農薬、除草剤を使った農法)では、一番最後に使う農薬として、その残留性が心配されます。農薬を使わないというのは、草との戦い、だけでなく、病気が万が一出たら…、という”掛け”でもあるのだなぁ、と実感した年でした。
病気になりにくい稲を育てるためにも、丈夫な苗作り、1本植えで風通しを良くする、なども、大切な対策の一つです。

塩月家個人の田んぼでは、今年は昔ながらの苗代を作って苗を育てました。田植えは1本植えで、お手伝いを頼みながら、6畝の田んぼを全て手植えしました。出来はまずまずだったのですが、日が早く陰るところで、後半、イモチ病が出ました。グレーの実の入っていない稲を見ると、これが一面を覆っていたら…、と思いゾッとしました。作物を育てるのって、本当に1年1年違って、その年の気候にものすごく左右されて、人間のやるべきこともたくさんあるけれど、祈るしかないこともやっぱりあるんだなぁ、とつくづく感じます。

今年は、やはり天候の影響もあって、3人の生産者の皆さんのお米は「出来いま一つ…」だったようです。しかし、年々はさ掛け米や無農薬米の需要は増えていて、3人の生産者さんだけではまかないきれないということで、今年から初めて農業を始めた、藤井鉄弘さんに助っ人を頼みました。マイマイ通信でも詳しくご紹介しますので、よろしくお願いします。

はさ掛けトラストを始めて4年目。
農薬や化学肥料を使わない田んぼは少しずつですが、確実に増えています。
そして、有機農業に関心を持つようになった、農のある生活がしたい、という人の繋がりもどんどん深まっています。そして、ついに今年、都会から”黒川の住人”になった会員さんがいらっしゃいました。

塩月家も黒川に来て2年が経ちました。田舎の慌ただしい生活に少々パンク状態です、ホームページの更新、メーリングリストの活用、実行に移せなかったイベント、などなど、至らない点も多々ありました。どうぞ、気づいたこと、改善したら良い点、今年のイベントやお米の感想など、今後のためにお知らせください。
そして、ご報告。3人目の赤ちゃんが、お腹の中でゴニョゴニョ育っています。
またまた、いろいろご迷惑をお掛けすることもありますが、皆さまにご協力いただきながら、なんとか、長く運営を続けていきたいと思っています。

今年のお米の味はどうでしょうか?せっかくのマイスター生産者さんなので、どうぞ、生産者さんご本人にお米の感想、その他消費者からのご意見お伝えください。

どうぞ、今後ともよろしくお願いします。

はさ掛けトラスト事務局


posted by 管理人 at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 生産者のメッセージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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